志村ふくみ 母衣への回帰 世田谷美術館

志村ふくみ 伝書 「生命」より

ある夜、夢を見ていた
その時、漆黒の夜空に光を穿ち、瑞々しく瞬く星が私の魂に直結していることを感じた
私たちは光を宿す宇宙の星屑である
その一片一片が地上に降り、人間や草や花、小鳥や虫たち石などすべての生類としての生命を与えられ、それぞれ愛しい生命をはぐくんでゆくのである

しかし人間のみは自己と他という区別を知り、一ではなくニ(自他)という罪を負ったために現世において苦しみ悩み、また喜びや楽しみを共に味わうことになった
生者必滅の理(ことわり)を知ったのである
その苦悩の中で人は思考し学問や芸術という原石を研磨して
言葉や色を創り出し、美という賜物を授かったのである

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